参加者インタビュー
「僕の使命は、日本酒カクテルを通じて日本の文化を残すこと」
土井貴文/Takafumi
LDS東京17期参加。早稲田大学4年。現在休学中。キャッチコピーは「日本酒カクテルを広めるバーテンダー」
周りとの差を埋めようと焦っていた自分
LDSに入った大学4年生の頃、2つのシェアハウスを運営していたんです。
大学2年生の時に学生の交流イベントに行ったら、周りは「学生団体の代表をやっています」って人ばかりで、何もしていない自分との差を感じました。
「何かしなきゃやばい」と思い行動した結果、3年生の時にアウトプットとして2つシェアハウスを作ったんです。
就活を進める中で「学生時代で力を入れたところ」という問いに対して、「シェアハウスの運営」と書いた時、「自分が一生続けたい仕事ではないな」と気づきました。
「自分が一生続けたい仕事って何だろう?」を見つけたくて、LDSに参加しました。
シェアハウスを作ってからは周りに「自分にはこれがある」と言えるようになり、「俺ってもう完成じゃね?」と思うようになりました。
その頃からマウントをとるようになって、人からの学びは少なくなっている自分がいました。
実際LDSが始まった当初は、同期たちをみて「何も行動していなかった昔の自分みたいな人がいるな」と思っていました。
「自分の生きる意味ってなんだろう」
そんな自分にとっての転換期は、2回目合宿でした。
「自分の生きる意味」について宣言するアクティビティで、
「俺、何やりたいかわかんない。生きる意味がわからない」
と、同期が泣きながら言っていたのがきっかけになりました。
それまでは、「やりたいこと見つけるのは難しくないでしゃ。好きなことやればいいじゃん」と思っていましたが、「俺も自分の生きる意味がわかってないぞ」ということに気が付きました。
結局自分は、「何をやりたいかわからない自分」を認めたくなかったんだなと思いました。
そして、そんな自分を認めてから生きるのが楽になりました。
社会にとっての正解に合わせなくていい
シェアハウスを運営している時、社会的にそれが正しいって信じていたので、「本当にやりたいことじゃない」と分かりながらも続けていました。
「大学生のうちは、団体の代表など経験して、アウトプットを持って就活に望むべき。名のある会社に入社できたら、周りからちやほやされる。」
という一個の正解が、意識の高い大学生界隈だと当たり前だったので、「自分も起業するぞ」と思っていました。
なので、「自分にとっての正解はなんだろう?」を問うことなく生きていたし、起業していない人は、ヒエラルキーの下にいると思っていました。
そんな僕は、「起業したりする生き方は、正解の一つであって、全てではない。」ということをLDSを通して気づくことができました。
何かを選択するとき、「自分はこれがしたいんだ」と思える生き方をしたいです。
自分がやりたいことをやって生きる
僕は、目の前のお客さんから直接「ありがとう」と言われる働き方がしたいです。
本当は昔から飲食が好きだったんです。
大学1年生で始めた飲食業のアルバイトも好きで、秋田県の酒蔵を巡ったりして「こうゆうサービスがあるのか」と学んでいたことを思い出しました。
しかし当時の自分は、「このまま飲食を続けていても、社会の正解にはならない。」と思ってやめてしまったんです。
改めて、「自分は接客業が好きなんだ」と気づいたため、飲食業の世界に戻ることにしました。
日本酒カクテルという革新的なチャレンジ
いまは、日本酒カクテルのお店で働いてます。
日本酒は多様性があるんです。
例えば魚がよく取れる地域では、魚に合う日本酒が作られています。
その土地の独自の歴史や、関わっている人の思いも多様性に溢れています。
しかし、日本酒は衰退しているのが現状です。
いろんな人の思いが紡がれてここにあるけど、その文化が途切れる未来は遠くないとかんじています。
僕は、たくさんの願いが込められている文化を、この時代で終わらせたくないんです。
日本酒が衰退している理由として、「日本酒は度数が高いから楽しめる人を限定してしまっているのではないか」という仮説を持っています。
それに対しての新しいアプローチとして、カクテルに可能性を感じています。
日本酒に何かを混ぜて飲むことは愛好家からしたらタブーですが、その変革にチャレンジしていくことで、時代に応じながらも文化を残すことができるのではないかと思い、勉強をしています。
LDSを検討している人たちにメッセージ
「今の自分で大丈夫だ」と、足りていないものを自覚できてない人こそ入ってほしいです。
周りの人たちから学べることってたくさんあるし、「LDSなんて必要ないよ」と思う人こそ、自分の記事を読んで、「自分はどう生きていきたいのか」考えてもらいたいです。