遠藤 圭悟|LIFE DESIGN SCHOOL - ライフデザインスクール

icon参加者インタビュー

「お前は偽善者だ。」嫌われたくない自分と向き合い続けた半年間。

今回インタビューしたのは東京LDS16期(2018年11月28日〜2019年4月13日開催)に参加した遠藤圭悟(あだ名:けいご)さんです。

LDSを2019年4月に卒業してから2019年の秋に大学を中退。その後、千葉県のいすみ市にある古民家のシェアハウスに在住。2020年7月からはアート領域や人の命のプロセスをはぐくむお手伝いをしている。最近は絵のワークショップに参加してご自身でも絵を描き始めているというけいごさん。

「絵一枚から出てくる自分が本当に表現したいもの、爆発させたいものを表現していく瞬間にワクワクしている。」そんな、けいごさんが「なぜ、ライフデザインスクールに入ったのか?」そしてこれからどんな未来を描いているのか?についてお聞きしました。

画像5

大学に行く意味がわからず、孤独を感じていた。

ーLDSに参加するまでの経緯を聞かせてください。

高校三年生の時に大学に行く意味がわからなくて孤独を感じていました。なんか違うよなって違和感を抱きながらも大学に進学をしたけどモヤモヤが解消されることはありませんでした。2年生の春から色々と行動を始めて「誰かの幸せや誰かの喜びが自分の幸せにつながる」と思い、その幸せをどのような形で提供していきたいのか?を具体的にするためにLDSに入りました。前置きはあるけど、説明会でのファシリテーターの言葉選びとかエネルギーを受けて「ここだ!」という直感で即決しました。(笑)

大学に行く目的がわからず、頑張れなくなった大学受験期。

今までの自分は何でも頑張れる人で、小学生から高校まで勉強や部活といった学業活動は何でも最後まで頑張れる人でした。だけど、大学受験の時に何故か頑張れなくなってしまって、身体が動かなくなりました。「どうしたおれ?」って感じて、その時に大学に行く目的が無いことに気がつきました。

人生の目的とか考えてみたけど全然わからなくて、目的なく大学に行くのが嫌だった僕は、友達や先生に相談してみたけど「何言ってるの?」って。周りの人には僕が単に勉強ができないから言っているだけって誰も耳を傾けてくれませんでした。孤独を感じていました。

価値観や世界観の違いからくる孤独を感じると共に、大学の目的とかを考える自分を信じ切れなくて「自分だけが変なのかな?」って。自分を信じて大学に行かないという孤独な選択を選べない自分に不甲斐なさを感じたりしていました。

ー大学受験の時とそれ以前の自分の違いってなんだと思いますか?

本当の意味で自分のための人生や選択を考えたか?が違いだと思います。大学受験前までの自分は誰かに褒められたり、周りからの評価がほしいと思っている自分がいて、学校や社会にある誰かの評価軸で自分を表現しようとしていました。

嫌われたくない意識が無自覚にあって、大学受験までは嫌われたくないエネルギーで頑張れていた。でも、大学受験の時には限界が来てしまった。「ここから先はできないよ。」って自分から伝えられたけど、その時はどのエネルギーで自分を動かしたらいいのかわかりませんでした。

孤独な自分を受け止めてくれた父親

そんな時に自分のことを父親が受け止めてくたんですよね。大学に行く目的がわからなくて孤独を感じている僕に「どうした?」って話を聴いてくれて「意味がわからなくても行ってみるのがいい。」ってアドバイスをしてくれました。

それもありだよなって思って大学では社会に出る目的を見つけて卒業しようと決意して進学しました。でも、最初の頃は普通の大学生活を過ごしていて、飲み会やサークルにバイトをして過ごしていたけど違和感が募る一方でした。虚無感というか焦燥感みたいな何かが無い感覚が大きくなってバイトの環境を変えてみたり自己分析が大事って聞いたので日記を書き始めたりしていました。とにかく社会に出る目的を見つけるエネルギーで動いていて、大学二年生の時はサマーインターンに行ったり社会人にOB訪問をしていました。

画像14

結局就きたい仕事を見つけても仕事をする目的がないと意味がない。「仕事を通して自分はどんなことをしたいのか?」「自分にとっての幸せは何か?」が大事でなんとなく選ぶのは意味がないなって。大学と仕事を選ぶのは同じだなって思ったんですよね。

そこから、二年生の5月にリタリコワンダーって所でアルバイトを始めて、子どもの好きとかやりたいを一緒に創造するスタッフだったんですけど。ある時、子どもの笑顔とか人に貢献する感覚は自分を豊かにする。俺にとっての幸せは誰かの喜びで幸せなんだって思ったんだよね。

画像10

当時書いていた日記。

「お前は偽善者だ。」全ては嫌われたくないエネルギーだった。

ーLDSでの変化は何ですか?

ターニングポイントは1回目の合宿の過去編で、自分の過去を肯定的に捉えている自分に気がつきました。部活とかそれまでの自分の孤独や家族関係での心の痛みは何も無いって思っていたから、ファシリテーターからの質問が全然響きませんでした。

これまでの人生は良い人生って言い続けてきたけど、同期の皆は自分に向き合って自分の感情を出したり、別人のように変化していて取り残される感覚があった。同期と比べて「自分は向き合えているのか?」という問いを自分に投げ続けながらナイトハイクというワークに挑みました。真夜中の山道を1人で歩くワークだったんですけど、歩いてる時に足の爪先から頭の天辺まで響くように「嫌われたくない。」って声がきこえてきました。

画像11

体感覚として嫌われたくないって感じてしまったから否定できないし真実だなって。人に嫌われたくないって思っている自分がいて、それが真実だとしたら「誰かの幸せが自分の幸せ」とか「人を笑顔にしたい」という自分の想いの根本は全部嫌われたくないからだって思いました。

「俺は偽善者だ。」って

自分のアイデンティティーを全て否定的に考えたら喋れなくて鼻水で息ができないくらい泣いていました。

誰かを幸せにしたいって思っている自分が好きだったけど、それが人に嫌われたくないって理由に幻滅していました。そこから大変だっで、人に嫌われなくないってエネルギーで動いている自分に気がついてから、「嫌われたくないで行動してる?」「発言している?」「本当の自分って誰?」どこにいるんだろうってパニックになって全体の場で発言できなくなっていた。ビクビクしてしまう。そしたら、ファシリテータのたけさんが「けいごの卵の殻が剥け始めている。怖いかもしれなけど、何があるか見つめてみると良いと。」って伝えてくれて、そこから違和感とかビクビクしている自分を見つめ続けるようにしました。

画像3

1回目合宿の写真

過去編の時に見えてなかった小さいころの虐めの痛みをフラッシュバックして、日常生活の中で嫌われなくないと感じている自分を捉え始めました。

①嫌われたくないと感じている自分にただ気づくフェイズ。②「また嫌われたくないって思っている」って否定的に判断するフェイズ。③「ああ、嫌われたくないって思っているんだね。よしよし。それでいいぞ。」と受容できるフェイズ。そして、④「じゃあ自分は本当はどうありたい?何をしたい?」って問うフェイズ。そんな風に自覚と表現を積み重ねて、在りたい自分をその場でアクションしてみたり、微細に感じるものを表現していくことが段々とできるようになっていきました。

自分をメタ認知できるようになって肩の力が抜けました。ガチガチな鎧で存在していたのが裸になって堂々と居られるようなる感じです。

自分がそうであったように、より多くの人が鎧じゃなくて裸の心の声に従って生きていけたらみんな幸せになるじゃないかなって思って「お悩みききます※僕も悩んでいます。」を路上でチャレンジしました。

画像6

路上で行ったお悩みききますチャレンジ

嫌われたくない自分も願う自分も全て自分である。

もう一つ大きかったのは二回目合宿のワークをやった時に、一匹狼みたいな同期の仲間がいて、そいつは仲間はいらないみたいなことを言っていたんだけど、俺には「仲間が欲しい。助けて」って奥底では思っているように感じて。そんな助けてほしいのに素直に助けてって言えない姿を見て「助けてほしいなら助けてって言えよ」って泣きながら叫び続けたんですよね。

その時の自分は誰かの幸せとか在りたい自分を願っていて。あの時は誰かに対する願いが出てきていた。LDS入って、自分の中の想いが嫌われたくないって想いだけで失望してたけど、同時に願う自分もいました。

嫌われたくない気持ち。その人を想い願う気持ち。内容は違えど自分の中に真実としてあることを出せたのが二回の合宿を通して得た大きい変化でした。一回目の合宿はありのままの自分を受容するもので、二回目の合宿は自分のしたい表現を貫く。自分で自分の全てにしっかりと許可をした感覚がありました。

画像6

画像7

「全てのことに意味がある。」繋がりを取り戻しあるがままで共生する世界へ。

ーこれから実現したい未来を聞かせてください。

実現したい未来は「繋がりを取り戻しあるがままで共生する世界」です。LDSが終わってからも問い直していて、現段階で練り直し続けてベストだと思っているものです。大いなるものとの繋がりを感じながら、自分と他者とも繋がりをしっかり感じてその人の全体性を取り戻すこと。その人があるがままで生きていくこと。

人って色んな顔とか役割とかあるけど、全部を抱きしめていろんな自分に許可を出して、自分自身と共にいる感覚がはぐくめた時に自分の中のどんなものでも受け入れられるようになる。そうするときっと自分にも周りの人にも、人だけじゃなくて全ての生命や自然にも優しくなれると思うんだよね。

自分がまずその生き方を体現していきたいし、人に促し続けていきたい。自分の中の全体性を取り戻すことは言い換えると、命の進みたい方向のプロセスをはぐくんで、その人がその人らしくなること。その人の命がしっかりと土に根付いていく感覚を支援していきたいです。

画像13

インプロやアート表現が好き。なんだかんだ言って、小学生のころから表現をしている自分が好きなんだよね。だから自分が表現活動をすることも大切にしたい。あとは人の命のプロセスをはぐくんでいくこととしてアート領域やプロセスワークという心理療法にも興味があります。言語を超えた身体感覚・自然に惹かれていて、人間の本来の力を取り戻していくことは、アートやプロセスワークと相性が良いんじゃないかと思っている。あとは暮らす中で自分が自然の中に身を置くことや、全てのこと一つ一つに感謝をする気持ちは大切にしたいと思っています。

画像8

ー最後に読んでくれている人にメッセージお願いします。

この記事をみている人はこの記事に出会うべくして出会ったと思ってて。何かに出会うことや注意を惹かれるのは奇跡に近い事だと感じています。きっとこの出会いは僕にとっても読んでくれたみんなに対しても力を与えてくれるメッセージを含んでいると思います。必ず意味があるもので、この記事を読んで感じたこととか、湧き上がってきた感覚を大事にしてほしいです。どんなに些細なことでもしっかり握ってほしいし、僕もちゃんと握ります。握り合いましょう♡読んでくれてありがとうございます。きっと何かのご縁なのでどこかで会えたら嬉しいです!!

line

インタビュー一覧

まずは、
自分と向き合う
3時間へ!
オンライン
無料体験会へ