参加者インタビュー
今なら自信持って言える「自分が好き。」(第一部)
こんにちは!はぐくむ広報インターン生のちーちゃんです。
今回は、LDS東京14期生の西山 凌太(りょーちん)に、なぜLDSに入ったのか?卒業してからどんなことをしているのか?インタビューしてきました。二部構成でお届けします。
第一部は、りょーちんが普段から個性的なファッションをしていたり、男の子なのにお化粧を楽しんでいるのは何故なのか、その謎に迫ってきました。
西山凌太 / Ryota Nishiyama
LDS東京14期参加。芝浦工業大学3年生。
現在ガイアックスでエンジニアとしてインターンをしている。
好きなものは洋服やアート作品。様々なもののカルチャーに興味関心がある。
化粧やファッションは自己表現
気質として、好きになったものは色々調べて、全部を好きになりたい傾向が強いです。
特に古着とかの歴史的背景が詰まってるのが好きで、その服に込められた想いとかストーリーを知るとそのものが更に好きになりますね。
例えば、フランスのワークシャツは頑丈なので破れていてもお直しの文化を楽しめるとか。そういったところが古着の醍醐味だと思ってます。
ブランドも好きで、デザイナーの想いとかメッセージとか強いもの着たいし、それを身に着けることで、「自分自身も何か表現したい」という気持ちがあります。
あとは、化粧をすることにも興味があります。
大学のサークルのレクで、化粧をしてもらったんですけど、どこかでワクワクドキドキして「可愛くなりたい」と思う自分がいることに気がつきました。
それからは、周りに「人に化粧してあげられる人になりたい」と話はしていたけど、自分に対しては「自分に化粧をすることに興味はない」って言い聞かせ続けていました。
ですがある時、「自分ですることにも興味あるんでしょ」と言われて、「本当は自分も化粧がしたい」という気持ちがあることを自覚したので、それから自分でも化粧をするようになりましたね。
今でも化粧をして外に行くのは緊張するけど、地元の仲良い男友達が「化粧してんね、いいね。」「りょーたは前からそういう気質あったよね」と言ってくれたことで、自分が想像してたよりも周りは自分のことを見て認めてくれていたんだなって感じることができたし、「案外普通なんだな。自分が思い込みを勝手に作っていたんだな」と思いました。
化粧以外にも、レディースアイテムを持ったり付けたり出来ることが嬉しいです。
自分が持っているピアスは全部レディースだけど、肯定的な人が多いですね。
好きなものを好きって言えなかった自分
LDSに入る前は、自分の好きなものを好きって言えなかったです。
洋服も「自分よりも知識があったりお金をかけてる人がいるのに、俺なんかが好きっていうのが恥ずかしい」って思っていました。とにかく自分に自信がなかったです。
あとは、自分の気持ちとか素直な意見を人に言うことができなくて、自分の中で意見があっても「この意見を俺が言わなくても丸く収まるだろう」ってスタンスで生きていたし、「俺は意見を持ってるけど、言わないって選択をとっている」って言い聞かせて、自分はうまく立ち振る舞う人間なんだって思っていました。
そこに対して問題意識はあまりなかったのですが、大学2年生の春に武者修行プログラムに参加したことで、「言わなきゃ伝わらないし言わなきゃダメなんだ」ということを痛感し、「変わりたい」って感情が生まれてLDSに入りました。
「自分に自信がない」と言葉にしてから進んだ
1回目合宿で「自分とは何者か」について、5分間ピッチをする機会があって。
いろんな人が自分のこと話すんですけど、自分は5分間ボロボロ泣いて「自分には自信がないし、自分の全部が嫌いなんです」って泣きながら喋りました。
それまでも、自分の内面や外見に対して自信がないってことは自覚してたけど、それを表に出そうって生き方をしてなかったんです。
ピッチを通して言葉にしたことで本当に自分に自信なかったんだなって自覚したし、「俺は本当は自信を持ちたいんだな」って気持ちに気がつきました。
その後内省をする中で、「自分は、今の自分を認めていなかった」というところに落ち着いて、「これからは、素直にできない自分も自分として認めよう」って思ったんです。
それは自分の心から発せられた言葉だったから腑に落ちて、その時から「自分に自信がない」って気持ちがなくなりました。
好きを素直に表現したファッションショー
半年間のクラスの中で、「自分が好きなことをやってみよう」ってチャレンジするフェーズがあるんです。
何をしようかなって考えたとき、自分は洋服を作るよりスタイリストに憧れる気持ちがあったから、モデルのコーディネートを自分で考えるファッションショーを主催することにしました。
とは決めたものの、当時は、すごいのは自分ではなくて服だし組み合わせるなんて簡単だと思っていたから、「自分の選んだ服に対して価値はないし、誰が喜んでくれるだろう」「やりたくないな」って気が重い日々を送っていました。
そんな中、よく行く古着屋の店主から「誰かと比較する必要ない、自分の中で1番ならばそれが1番好きなもの」って言われたことが当時の俺には刺さりました。
それまでいつも自分と他人を比較して、服が好きなことも「俺より好きなやつがいるから」ってしまって言えなかったけど、自分の中で服が好きなら好きって言えばいいやって思えるようになりました。
実際にファッションショーをやったんですけど、「こんなにも洋服で印象変わるんだね」って感想をもらったり、自分が想いを持って選んだ服を着たモデルの子が想像の何倍も喜んで「りょーちんのファッションショー後から着る洋服が変わった」って言ってもらえて、「自分の好きを素直に表現することに価値があるし、自分の好きを発信するっていいな」って思えました。
その後から自分から服好きって自己紹介で言えるようになりましたね。
今後やっていきたいこと
最近は、化粧をしていることをinstagramやTwitterで発信していきたいと考えています。
自分が好きなLGBTの俳優は化粧もするし、その人の化粧真似しながら、化粧が上手くなっていく過程を記録として残していけたらいいなって思っています。